遠距離介護が始まった…

突然起こった親の介護問題。なにもかも初めてで手探り状態ながらも、自分なりのスタイルを模索している実践記

なんとか持ち直した父

今にも息を引き取りそうな状態から3日が過ぎ、
4日目の朝、病室に行くと随分と楽そう横たわっている父の姿が!!

なんとか持ち直したんだ!!
よかったーーーーー!

前日とは打って変わって、
息づかいもスムーズ。
時折顔をしかめて苦しそうにしているけど。。。
顔色も健康なとき状態に見えた。

父の落ち着いた様子を見て安堵した私たちは、
その日は早めに病院を後にして
スーパーへ寄って買い物をすることにした。
連日の夜の車の運転は真っ暗すぎて怖いので、
外が明るいうちに帰路に戻りたかったのだ。

週末に姉が来た。
持病の腰痛が再発して、かなりの痛みをこらえて駆けつけてきたとのこと。
家の用事をいろいろと一緒にやろうとアテにしていたのに、すっかりアテがはずれてしまった。。。

父の様子を見た姉はびっくりしていたが、私と母が「今の状態がいつもと同じ感じだよ。すっかり安心したんだよ。」と説明すると、さらに驚いていた。

いくら持ち直したといっても、
もう家に帰ることも、
施設に戻ることもないことだけは分かっている。
そこまでは回復しないのだ。

久しぶりにたくさんおしゃべり。
母もうれしそう(^_^)

翌朝、姉が母に一人になったらどうしたいのか、大阪に来る気はないのかを切り出す。

母は大阪よりも晩年になって移住し、父との思い出がたくさん詰まった今の家がいいという。今さら大阪に行って、知らない土地で暮らしていく自信はないと。。。

そんな母の返答をきいて、
次に母の経済状況を確認したい。。。
と言いだした。

母は言われるままに通帳を全部提示。
年金はいくらもらっているのか、預金の残高はどのくらいあるのか、通帳の名義は誰なのかを確認していた。ひとり暮らしになる母を、姉の家の近くに引っ越してもらう場合に家賃が支払えるのかが知りたかったみたい。旦那の親にも援助はしていないので、ウチの両親にも自力でやりくりして欲しいらしい。

ここまでは、まぁいい。
次に、姉は母に高齢故に車の運転をやめたら。。。と言うのだ。


母は、超・ド田舎に住んでいて車がなかったら、
買い物ひとつままならないのに。


乗り合いタクシーもあるらしいが、しくみが面倒くさい。
例えば、スーバーに行くときに電話して
決められてた停留所まできてもらう。
買い物が終わったら、また、電話して
迎えに来てくれるのをスーパーで待ち、
家の近くの停留所まで乗せてもらうというもの。
往復にどのくらいの時間がかかることか。。。
しかも片道600円ほどかかるという。

出かける自由を奪ってしまったら、
母は家に引きこもりがちになり、
かえって寂しい思いをするのではないかと思うのだ。

そりゃ、私だってできれば運転して欲しくない。
でも、自分が安心するために、
母が不便になったり、寂しい思い
をするようなことにはなって欲しくない。
何が正解かなんてわからないけど、
母が快適に過ごせることが一番だと思う。
なので、自分の思いだけを
押しつけてくる姉に対して少し腹が立った。

「自分が安心したいためだけに、
母から快適な生活を奪うようなことは言わないで!
母がますます不安がるじゃない!!
よーく考えて、滅多なことを言うもんじゃないよ!!!」

カッとなってつい言ってしまった。。。

だんだん記憶があやふやになり、
判断力が衰えてきている母。
それでも一生懸命に頑張ろうとしている。
私たちに甘えたいけど、きっと我慢しているのだ。

本当のひとり暮らしが始まったら、
どうなるんだろう。。。
今でもかなり危うい感じなのに。。。