遠距離介護が始まった…

突然起こった親の介護問題。なにもかも初めてで手探り状態ながらも、自分なりのスタイルを模索している実践記

心に引っかかってるモヤモヤを吐き出してしまおう

胃瘻をしたことによって、結果的に母を苦しめることになってしまった。
回復の見込みがある…という医師の言葉にすがりついて決断してしまった。
母のためにというよりは、私自身が母を失いたくなかったのだ。
その準備が出来ていなかった。

そう思うと、母には申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
お母さん、ごめんなさい。
私に覚悟が足りなかった。私の弱さが母を苦しめてしまった。
私は母のためになにができるだろうか。

 

先月、甥っ子が結婚した。
その知らせを聞いて、母の名前でお祝いを贈る。
母も今は亡き父も、とても可愛がり愛していた孫だもの、たっぷりとご祝儀を贈らなきゃ。お祝いを受け取った孫は新婦を連れて結婚の報告に行きたいとのこと。きっと久しぶりに孫に会えて母も大喜びするだろうなぁと思っていた。

すると、姉から、変わり果てた今の母の姿をみて自分の息子はショックを受けるかもしれない。息子が行く前に自分が母に面会して、どうするか考えたいと言ってきた。そして、すぐにお見舞いに来た。なにも知らない母は、久しぶりに姉が訪ねてきてすごく喜んでいた。
姉は田舎の家に1泊して帰り、その後、やっぱり合わせない方がいいと思うと言ってきた。母も今の姿を見られるよりは、昔の元気なイメージのまま孫の記憶に残りたいのではないかと思う。自分ならそう思うから。もちろん、義兄も同意見とのこと。
それを聞いて、ちょっとだけ心に引っかかっるものがあった。でも、それ以上何も言えないし、「そう、わかったよ」とだけ返事をして、母にはせめて写真と手紙くらいは送って報告してねと言っておいた。

 

昨日、久しぶりに友達に会っていろいろとおしゃべり。私の近況を知り、いろいろと心配してくれるのがうれしかった。そして、誰にも言わなかったモヤモヤ、結婚の報告の件でちょっと引っかかってるんだぁって告白。
友達は即座に「そんなのおかしいよ!そんな考えは理解できない!」と怒りだした。人が年を取って老いていくのは自然なこと。変わり果てた姿も生きている証なのだと。その変化もしっかり受け入れないといけないと。それが生命だし、生きていることだよって。

友人:お姉さんはどのくらい面会にくるの?

私:年に1〜2回かなぁ。。

友人:経済的な援助はあるの?

私:ないよ

友人:夫婦でしょっちゅう行っているゴルフにあなたも誘ってくれる?

私:ないよ

友人:…お母さんに会いに行く時間を作ってあげてもいいのにね…

そんな話しをした帰り道。
いろいろと思い出されてきた。
姉夫婦がタワマンを買ったときにお祝いを贈ったけど、一度も招待されてないな。
エアコン設置のトラブルで引っ越し前のエアコン工事のチェックに行ったきりだったよなぁ。(正式な招待ではない)
数年前にゴルフはラウンドに連れて行ってもらったけど、それっきりだな。
父の49日には姉だけ参加したけど、三回忌は誰も来なかったな。
お墓参りもこないな…

彼らは母や私のことをどう思ってるんだろ。

なんか、寂しくなってきた。