遠距離介護が始まった…

突然起こった親の介護問題。なにもかも初めてで手探り状態ながらも、自分なりのスタイルを模索している実践記

今日は母と面会出来る!

今日は3時から10分だけ母と会える!
施設の面会ルールは7日ごとに10分だけ面会室で会うことができるのだ。
面会後は次の面会の予約をとる。
ここ数ヶ月のルーチンになった。

母の部屋に飾ってもらおうと、お花屋さんに行って優しいピンクのアレンジを作って貰った。

ここ数週間の母は、気持ちが沈み込んで、精神的に不安定な日が多くなっているという。母の苦しみが少しでも軽くなるようにするにはどうしたらいいのか。
最近はそのことばかりをずっと考えていた。

希望を持つこと。
前を向けるようにすること。
具体的な目標を持ってくれるといいのかな。

そうすると、
前向きな気持ちや生きる意欲、存在する意欲にならないだろうか。

そう考えて、母に

「一緒に住もう!」

と提案した。今すぐには無理でも、そうなるようにお互いに頑張ろう!って。
母はまっすぐ私の目をみて何も言わなかった。
ただ、ただ、無言でまっすぐ見つめるだけ。
怖いくらいだった。
本気なのかと責められているようだった。


でも、一緒に暮らしたい気持ちに嘘はない。
母が片麻痺になる前から、できればノンビリ一緒に暮らしていけたら…って考えていた。あちこち出かけたり、美味しいモノを食べに行ったり、庭仕事したり、小さな喜びをたくさん重ねていこうって思っていた。思っていたのに…

その想いに変わりはない。
ただ、今の状態の母を私ひとりで介護するのは無理だとも感じている。


せめて、麻痺側の拘縮がなくなれば…
せめて、残った半身を使って起き上がることができれば…
もっと欲を言えば、口から食べることができれば…

 

もっと早く母と一緒の時間を過ごすようにすれば良かった。
後悔ばかりが押し寄せる。

今の状態で私に出来ることは、できるだけ頻繁に会いに行くことだけ。


施設を出て、母とふたり暮らしをしたいけど、本音を言うと自信がない。
介護の実務者研修の資格をとったけど、勉強したからこそ、不安も大きくなった。
そんな気持ちを隠して、母に一緒に暮らそうといったのを、母に見透かされたようだ。

でも、私の中で次の目標は決まった。


母を施設から出して、ふたりで暮らす。


どうなったらその決断ができるのか。
今の母に変わってもらうのは無理だろうし、望まない。
私が受け入れる準備をしないと。

あまり時間がない。