遠距離介護が始まった…

突然起こった親の介護問題。なにもかも初めてで手探り状態ながらも、自分なりのスタイルを模索している実践記

母から手紙

介護で毎日、毎分、忙しいはずの母から手紙が届いた。

内容は、いつも話を聞いてくれてありがとうということ。
介護はだいたい話に聞いていたけど、実際にやってみると想像をはるかに超えていること。
冬用の衣類のリクエスト(自分で買ったからいらないと電話があった)

そして、父の近況。

最近は、家中をすみずみまで歩き回り、
家中の電気をつけて歩くとのこと。
家内俳諧に、母は、毎回つきあわされるようで、
ひどいときは、離れの2階まで5回も行ったり来たりしたとか。
田舎の家は総床面積が330平米あるので、
そこを何度も俳諧すると結構な距離になるようだ。 

ついに、母がくたびれてしまって
「下で(1階)で待ってるね」といって、ついていくのをやめても、
結局、電気を消すために、あとで、確認に行かなくちゃいけない。。。
一緒に行っても同じだった。。。とのこと。

そして、 夜中まで次々と昔の人の辻褄の合わない話をし続け、
その内、自分自身にたどり着き、
「こいつ(自分の名前)に電話して話す」といってきかず、
何度も何度も自分の名前や住所を確認。

母が電話して何を話すの?と尋ねると、
「あいつ(自分の名前)は、完全に狂っているから、
もう1人がどうなっているか確かめるために電話する必要がある 」

きいている母も訳が分からなくなってくるそうだ。
母によると自分がおかしくなっていることに気づき始めているのかなとのこと。

 そして、その母の手紙。
すごく達筆な母の字が、かなり乱れ、
でも精一杯書いているのが、なんだか悲しかった。

その乱れた筆跡に母の悲痛な心の叫びをきいたような気がした。

先日、友人にあったとき、
彼女の父が認知症の母の介護疲れで亡くなってしまったときいた。
365日24時間、緊張しているので本人の気づかないところですごく疲れているそうだ。
友人によると、介護保険を活用すると、
ショートステイで数日預かって貰ったり、
泊まり込みでトイレの世話をしてくれるらしい。

ウチの担当のケアマネさんはあまり親切ではないが、
なにかできることはないか、一度相談してみようと思う。