遠距離介護が始まった…

突然起こった親の介護問題。なにもかも初めてで手探り状態ながらも、自分なりのスタイルを模索している実践記

父がついに家の外に!

母の差し歯が欠けてしまったので歯医者に通っている。
2〜3回の通院で終わるかなと思っていたのだが、なかなか上手くいかないようだ。

今日も歯医者の予約があったので、いつものように父に留守番を頼んで出かけたという。
父は聞いたことをすぐに忘れてしまうので、リビングのテーブルに「歯医者に行ってきます」と書いたA4の紙をクリアファイルに挟んでおいておく。

病院ではいつもより時間がかかってしまったらしい。大急ぎで家に帰ると父の姿がない。
普段だとガレージや2階やウロウロと家中、母を捜し回っていて、そのうち見つかるのに、今日は全く見つからない。玄関をみるとスリッパが1足ない。

もしかしたら、家の外に出たのか!!! 

母は父を探しに家を飛び出したところに、集落の奥へと続く路上で家に戻ってくる父の姿を見つけたらしい。
父も母の顔をみると、「ああ、どこへ行ってたの? 家中捜し回ってもいないから、近所の人に母がいないか聞きにいったんや。」とホッとした表情に。
たまたま、父が尋ねたお宅は留守だったのでよかったけど、在宅していたらどうなっていたか。。。

家に戻ってからも、「警察に電話しなくちゃいけない」「訪問した近所の家にも電話をかけて」などなど、辻褄の合わないことを延々と言ってたという。まぁ、辻褄の合わない会話はさておき、問題は、いままで家の外には1歩も出て行かなかったのに、今回は外へ出て行ったこと。 

「家から外に出ることはない」という前提があったので、1〜2時間くらいなら父ひとりで留守番させておいても問題なかったが、出かけてしまうようになると、ひとりにしておけなくなる。
まだ、ご近所へ出向くなら行き先がはっきりしていていいけれど、山の中へフラフラと行ってしまったら探しようがない。

明後日も母は歯医者に行かなくてはいけないらしい。 
なので、今度は留守番させずに、一緒に行くように勧めてみた。
極端に出かけるのが嫌いなので、様子をみながら、機嫌をみながら、チャレンジしてみるとのこと。
どうなるかなぁ。。。
でもまた、ひとつ母への負担が増えてしまった。
 私の心も痛い。