イヌコロシ
母からの電話。
早朝起きるなり、かなりご機嫌斜め。
ブツブツ独り言のように文句を言っていたかと思うと、
急に母にむかって 、
「大変なことになった。勝手に飼い出して、どうするんや。
おまえが、勝手に犬を飼うからこうなったんや!!!
イヌコロシを頼まないと。。。手に負えない。。。
勝手なことしやがって!!!」
と怒鳴りだしたらしい。
びっくりした母は、
「犬なんてここにはいないよ。」
と説明しても、
「そんなことない、嘘ばっかり言うな! 」
と凄むので、怒鳴っていても返事はせず、ひたすら無視。
しばらくすると怒りは収まり、普段のおとなしい姿になったそう。
で、
「イヌコロシ」!?
始めて聞く単語。
言葉の響きからして犬を処分する仕事。
昔はそういう仕事をする人がいたんだね。
両親が住んでいる地域はスグ裏手に山があるので、
昔から熊などの野生動物に人が襲われることもあったらしい。
猟師さんもいたとか。
父が子どものときは、牛や馬、そして白い犬も飼っていたという話しを聞いたことがある。
時代が変わり、住む場所が変わり、
そして「ことば」も代わっていくんだなぁ。。。
たくさんの消えてしまった「ことば」の中に
昔からの生活が色濃く反映されていることを知った。
そして、たくさんの知らない「ことば」があることを感じた瞬間でした。