遠距離介護が始まった…

突然起こった親の介護問題。なにもかも初めてで手探り状態ながらも、自分なりのスタイルを模索している実践記

散髪でミラクル!

9月1日は、父のペースメーカーの検査のために県立病院まで行かなければなりませんでした。家から病院までは車で約50分ほど。高齢の母ひとりで、父を連れて行くのは大変だろうと思い、私が運転して連れて行くことにしました。

前日に両親の家へ。昨年までは母が最寄り駅まで車で迎えにきてくれていたのに、今はタクシーで両親の家まで向かうようになりました。。。。こんなほんの小さな変化でもなんか寂しくなってしまいます。1日3食365日休みなく支度し続けている母を、少しでもラクにしてあげたいので、たくさんの食料品が手土産です。
夕食は買ってきた握り寿司。「食事の心配をしなくていいなんて、極楽気分だ〜」とすごく喜んでくれました。よかったーーー\(^O^)/

 

翌日は、朝10時すぎに出発。
病院には予想以上に早くついてしまいました。
駐車場にある車椅子に父を乗せて、受付、心電図やレントゲンなどの事前検診をしても、まだ予約の時間までにはたっぷり2時間はあります。


普段は外出するのを嫌がり、床屋さんにも行かなくなり、髪も伸び放題、ひげのそり残しもあって、だらしなく見えると、気をもんでいた母。
せっかく外出したこの機会を活かして、病院内に併設されている床屋さんに連れて行きたいと思っていました。そこで、事前検査の後、知らん顔して床屋さんまで車椅子を押して入っていきました。前もって「床屋さんに行くよ」というと「いやだ!!」と言い出して聞かず、絶対に店に入らないからです。

いったん床屋さんに入ってしまったら、あとはまな板の上の鯉、いわれるままに散髪椅子にすわり、おとなしく言うことを聞いています。長く伸びた髪をみじかーーーーくカットして、蒸しタオルで髭をやわらかくしてからひげ剃り、そしてシャンプーで頭皮をごしごしマッサージ、そして、ドライヤーでの乾燥とフルコースでやって頂きました。

本人も相当気持ちよかったみたいで、ニコニコしています。
そして、散髪が終わってお店を出て行くときには、「車椅子はいらん!」といってスタスタと歩き出しました!!!見た目もすっきりさわやかになり、床屋さんに行く前とは別人のよう!

診察時間まで、まだ少し時間があるので病院のカフェでティータイム。
そこでもペチャクチャと冗談を言い合って会話が弾みます。
母と私は、父のあまりの変わりように目を丸くるばかり。。。
いざ検査に向かうときも「自分で歩いて行く!」といって、母に手をつないでもらいながら歩いて行きます。検査はアッという間に終わって、あと2〜3年は大丈夫と太鼓判をいただきひと安心。

家に戻ってからも、いつもならすぐにゴロンと床に寝転がってしまうのに、リビングの椅子に座って、ずーーーっと話しています。食事もご飯とおかずを順番にぜんぶ完食。元気の勢いは止まらず「酒を飲もう!」と言いだすほど。ゆうに5才は若返ってます。

蒸しタオルと頭皮マッサージで頭の血流がよくなったせいかなと思います。
ほんとうに時間を巻き戻したみたいに元気な姿。びっくししました。。。。
血流がよくなると脳の機能も活発になるんだってことを目の当たりにしました。

脳を活性化したい方は、蒸しタオルと頭皮のマッサージをお試しあれ!