遠距離介護が始まった…

突然起こった親の介護問題。なにもかも初めてで手探り状態ながらも、自分なりのスタイルを模索している実践記

ペースメーカーの交換手術 母のこと その3 

5/11
昨夜から父はリビングの床の上で寝たらしい。
でも、もう苦しがる様子はないので、安心した。

今日は母の兄の忌明けがあり、
母の兄弟たちが集まるので、
久しぶりにみんなに会ってきて欲しくて
父と私の二人でお留守番をすることになっていたのだ。

母は、薄いグレーのパンツスーツに紺のカットソーを着ていくという。
私も母がそう言うならその服装で大丈夫だと思って、
「スッキリしていてカッコいいよ」と言って送り出した。

ところが、戻ってきた母は、
他の人は全員喪服だったと恥ずかしそうだった。
自分だけが場違いな服装をしていって、ばつが悪かったと。。。

私の無知のせいで、気付くこともできず、
事前に調べて正してあげることもできなかった。

なんで、確認しなかっただろう。。。

母はすごく嫌な思いをしただろうな。。。
そう思うとまた、胸が詰まるような気持ちになった。

出来の悪い娘でごめんなさい。。。

でも、最近母も少し認知症になっているように感じた。

ケアマネさんの説明を正しく理解することができない母。

病院へ行く予定を何度も確認しながら、
だんだん予定時間が変わっていく母。

晩ご飯になすと肉の炒め物を作ると言いながら、
なすを切ってそのままにして、
肉を素揚げしている母。

車の窓は開けっぱなし、
後部ドアは半ドアのままで部屋に戻ってきた母。

ケアマネさんに介護保険の申請をお願いしたけれど、
母の状態だとぜんぜん大丈夫ですと言って
申請してくれない。
母が隣にいるのに、母の失敗事例をあげつらう訳にもいかず、
ひとまず退散。
私も今回、少し長く滞在したから
気付いたことばかりで、
数時間話をしたくらいではわからないのだ。

来週からはひとり暮らしになる母には
介護保険を申請して、
週に2〜3回、デイサービスに行って欲しかったのに。


他の人とコミュニケーションを取れるようにした方が
認知症の進行を遅くすることができるだろう。
それに、デイサービスだと送迎もあるので、
高齢の母が車を運転しなくてもいい。

その代わりに、ケアマネさんから
地域のサロンへの参加を勧められた。
内容はデイサービスと似ているが、
週に一度程度、サロンまでは自力でいかなければならない。

介護保険はすでに財政が破綻しかけており、
使わせない方向へシフトしているという。
申請をさせないのもその現れかもしれない。

 

留守番をしている間、
父は、午前中はトロトロと眠っていたけど、
午後になるとゴロゴロ動き回り、
ときどき「おーい、誰か−」と
両手を伸ばして起こして欲しいという動作をする。

前日、病院で紙パンツを交換してから
朝になっても紙パンツを交換させてくれなかったらしく
さすがに紙パンツから尿があふれて、
自分の服やくるまっていた毛布が
ビショビショに濡れて気持ち悪かったようだ。
「水があふれて服や床が濡れている。
服とパンツを着替えたい」と言い出した。

そう言われてみると、
カーベットには濡れたところが地図のようになっている。
上着をさわってみると胸近くまで濡れていた。

紙パンツの交換なんてやったことないよ!!!

母は当分帰ってきそうにないし、
気持ち悪くなった父は自分でパンツを取ろうとゴソゴソ動かしだした。

どうしよう!!

腹を決めて、
紙パンツの脇を破ってはがしとり、
母が用意していた紙パンツを履かせる。
「立ち上がって」と言っても、
膝立ちはできるけど、それ以上はいくらやってもできない。。。

仕方ないので、寝転んでもらって、
「足を上げて〜」
「腰を浮かせて〜」
と何度も言いながらなんとか着替えさせた。

これを毎日やっているのか。。。

母の大変さが身にしみた。
父のロングショートステイが始まるまであと2日。
大変だろうけど、あと少しだけ頑張って!!