遠距離介護が始まった…

突然起こった親の介護問題。なにもかも初めてで手探り状態ながらも、自分なりのスタイルを模索している実践記

混乱

珍しく夕方に母から電話。

午前中はごきげんだったが、TVで高校野球をやり出すと、
父:「さぁ、行くよ!」
母:「何処へ?」 
父:「甲子園の家へに帰ろう」
母:「えっ! もう、甲子園の家はないよ。今居る『ここ』以外に帰る家なんかないよ。。。」 
父:「じゃぁ、甲子園に家を借りよう」
母:「こんな年寄りに誰も家を貸してくれないよ」
父:「そうか。。。そうかもな」

納得。
政治討論をやっていると
父:「ろくなこと言っとらんな〜。お母さん、こんな変な活動に荷担してるんじゃないだろうな」
母:「してません!!」

などといろいろと妄想が続き、3時頃にトロトロっとお昼寝をして目覚めてから様子がおかしくなってきた。

父:「家内が居ない。何処に行ったの?」
母:「目の前に居るでしょ。私があなたの家内ですよ」
父:「違う!!あんたは私の家内じゃない!!」
  「こんなに長い間どこをほっつき歩いてるんや。(怒)まだ、帰ってこない。」
  「帰ってこないなら家中メチャクチャにしてやる!!!!!」

とだんだん激高して、「家内」を探しに2階へ行った隙に、母はリビングを飛び出し、増築した離れの部屋へ避難して私に電話をしてきたのだ。
ときどき、こんな風になる。
日中なら隣やお向かいへ飛び込んで助けを求めることができるけど、夜中になるとそれもできない。

心配しながら母と電話をしていると、離れまで父が探しに来たようで「あっ、来た!」と言ってプツンと電話を切ってしまった。大丈夫かなぁ。 怒り狂った父が暴れて、母が怪我をしたらどうしよう。。。。
祈るような思いで母からの連絡を待つ。
1時間くらいしてから母から電話。
「今、トイレから電話してるの。なんとか収まったから。。。安心してね」
早口に言うとプツッと切れてしまった。 

今夜は、無事に過ごせるかなぁ。
穏やかな状態に戻ってくれるといいのに。。。
どうすることもできないのが、もどかしく、心が痛い。

母だけに立ち向かわせて、
怖い思いをさせて、
本当にごめんなさい。