遠距離介護が始まった…

突然起こった親の介護問題。なにもかも初めてで手探り状態ながらも、自分なりのスタイルを模索している実践記

ショートステイ失敗

 昨日は、父が今月1回目のショートステイに行く日だった。

というのも、父が激怒して結局行かなかったのだ。

朝いつもの時間に母から電話。
ちょっと暗い感じ。。。と思ったら、一方的に
「今日はショートステイに行かなかったの。今すごく怒っているから切るね」
とわずか数秒でプツンと切られてしまった。。。。


前日に、父がショートステイに行っている間に母に少しでもゆっくりしてもらいたくて、食事の準備をしなくてもいいように、食材を送ろうと思った。

でも、ふと、万が一うまくいかなかったら食材が邪魔になると思い、なんとなーく送るのを見送り、確実にショートステイに行ったよと母から聞いてからにしようと思ったのだ。

予感的中!!

朝早くから起きて、身支度を調えて、お迎えがくるのをジーーーっと待っていたらしい。そして、ようやくお迎えが来たら、
「なんで行かんといかんのや」
「(母に)おまえが勝手に申し込んだんかーー!いらんことするな!!」
その他暴言の数々。。。

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施設のスタッフさんもどうしようもなくて、そのまま返ってもらったそう。
すぐにケアマネさんに連絡して、事情を説明。
ケアマネさんは「そういうことなら、キャンセルしましょう」といって、キャンセルの手配をしてれたという。

母からの電話のあと、心配で心配で、
心臓がドキドキしてきた。

激怒した父は、ネチネチを暴言を吐きまくり、「殺したろか!」と凄んだり、手を上げて殴りかかる仕草をする。幼い頃から何度も見てきたからわかる。
そんな時はものすごーーーーく怖い。

父がそうなると、私たちはひたすら嵐が去るのを待つように、気が済んだ父が「もう寝るぞ」と言うまで、じっとうつむいて耐えるだけ。
唯一抵抗して、口答えしていたのは私の姉。
そしていつも誰よりもこっぴどく怒られていた。

あの不快感と恐怖の中に、母ひとりで立ち向かっているのかと思うと、気が気じゃない。なんとか助けてあげたい。すぐに福井まで行こうか。。。
今でも怖いけど、母を放ってはおけない。
悶々としていた。

お昼過ぎに母から再び電話。
ちょっと落ち着いたから大丈夫って。
わざわざ来なくてもいいよって。

思えば、母は父から私たち姉妹を守るために、どれだけ踏ん張ってくれたことか。。。
お見合い結婚で一緒になり、ずっとずっと父に仕え、私たちの世話をし、楽しみらしいことは何一つさせてもらえなかった母。まるで何かの罰みたいに苦しい人生だっに違いない。そう思うと胸がいっぱいになる。なんとか今からでも幸せになって欲しい。

自分の信念を貫いて生きてきた父が(世間では変人として有名だった。。。)が、認知症になり、だんだん自分を失っていく様は、残念だし、かわいそうだと思う。でも、年と共にカリカリ・キリキリした性格がもう少し穏やかに柔らかくなればいいなと、母とほのぼのとした時間を過ごせたらいいなと願っていたけど、なかなかそんな風に上手くいかないんだな。

母のことを思うと、かわいそうに思っていた父への思いは、腹立たしさに変わってしまう。いつまで母に嫌な思いをさせたら気が済むのか!いい加減解放してあげて!!

母の喜ぶことはなんだろう。。。
私が福井へ行って一緒に住むこと?
でも、それは私の幸せではない。
大阪に呼び戻すか。。。残念ながら、その甲斐性はない。。。
甲斐性がない、ふがいない自分に腹が立つし、情けなくなる。

ずっと抱えている葛藤。
しばらく続きそうだ。

 

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