遠距離介護が始まった…

突然起こった親の介護問題。なにもかも初めてで手探り状態ながらも、自分なりのスタイルを模索している実践記

大混乱!

夜の8時すぎに母から電話。
仕事の電話中だったので折り返し母の携帯に電話する。

母がシャワーに入っているわずかな時間に
父が部屋の中の物を散らかし、
部屋中グチャグジャに。。。
窓は全部開けっ放し、
電気も全部つけっぱなし。
ブランケットは玄関に落ちているし、
冷蔵庫の中の調味料やワカメは
外に置いてある水を張ったバケツの中に、
洗濯場の棚の中の物は外に捨ててある。。。

といった、
信じられない状態になっていたという。


母がびっくりして父を探していると、
亡くなった叔父さんの部屋からでてきて、


「そのうち火が出るからここからすぐに逃げないと!」


と母をせき立てる。
母は散らかった物を片付けようと
足下の物を拾おうとすると

「そんなことしてる場合じゃないやろ!!
 よけいなことするな!! 早く逃げないと危ない!」

と怒り出す始末。


仕方がないので、玄関から外にでようとしたところで、
父と母の2人とも、玄関の段差につまづいて転んでしまった。
幸い2人とも怪我はなく、
そのまま外へでて、真っ暗な道をどんどん村の奥へ。。。

そのうち、父は力尽きて道ばたにへばってしまった。
父は「疲れた、しんどい、もう歩けない」と言うので、
母が「ここにじっとして待っていて。私が家から車を取ってきて迎えに来るから。。。」
と言っても、父はひとりになりたくないようで、
「取りに行かなくていい」の一点張り。

どうしようもなくて、
母は父と一緒にそのまましばらく道ばたで過ごす。
休み休み、なんとか家に戻り、
汗まみれになった父の身体をふいて着替えをさせると、
父はリビングの床にゴロンと横になってしまったらしい。
部屋をざっと片付けたところで私に電話をしたとのこと。

母も動揺した様子。
部屋を散らかしている間、父はグッショリ汗まみれになり、
さらに家の外へ逃げ出して随分遠くまで歩いて行ってまたまた汗まみれ。
余りの気迫に母もどうしていいかわからず、
そのまま父の言うとおりにしたらしい。

おそらく、母が言うことをきいてくれたので
父も落ち着きを取り戻したんだと思う。
でも、こんな時間になってしまうと駆けつけたくても手段がない。
心配になるけど、どうすればいいのか
私もわからない。。。

数日前から、
夜中に手洗いに起きたようなのに、
別の部屋の扉をガラガラと開けていたので、
母が「どこに行くの?」と尋ねると、
父は「トイレは何処?」と聞き返す。
母が手を引いてトイレまで連れて行ったといっていた。

今まではそんなことはなかったのに、
家の中の場所もわからなくなってきたのか。。。

でも、ちゃんとしている時もあるので
なにもかもわからなくなった訳ではない。
時々そうなるらしい。
時々なので、まともなのか、おかしいのか
どんな状態なのか母からはわからない。
その時々で合わせていくしかないという。

母にはさらなる負担をかけてしまって
心配と申し訳ない気持ちとで苦しくなる。
私はどうすればいいのだろう。。。
自分でもどうしたらいいのかわからない。