今日は知人が開催しているセミナーに参加してきた。
お題は「良い老人ホームの見分け方、上手なつきあい方」
介護業界一筋20年余りのキャリアを持つ方が講師。
今日聞いたことをまとめておく。
老人ホームの種類
- 特別養護老人ホーム
介護重度の高い方の終の棲家
対象:寝たきりの方、重度認知症、要介護4〜5の方 - 老人保健施設
介護度中度の方のリハビリ施設。
リハビリが終わればいずれは退所。(半年〜1年)
対象:要介護2〜3の方 - グループホーム
認知症の方むけ。
主治医に認知症の診断を受ければ入所可能
対象:要介護2〜5の方 - 有料老人ホーム
特定施設入居者生活介護=略して「特定施設」
民間系住宅タイプだが夜勤体制がしっかりしている
対象:要支援〜要介護5 - ケアハウス(特定型)
4と同じタイプ。低所得者は家賃が安い
対象:自立〜要介護5
民間系
- サービス付き高齢者住宅
対象:要支援〜要介護3くらいが中心 - ケアハウス(一般型)
対象:自立〜要介護3 - 経費老人ホーム
対象:自立〜要介護3 - シェアハウス
今後増大の可能性が高い
対象:自立〜要介護3
「施設」と「住宅」の違い
介護に対する責任の度合いが違う
●施設⇒責任大
入居者の安全に24時間責任を負う
●住宅⇒責任小
出入りしている在宅介護サービス会社が介護の責任を負う
有料老人ホームとサービス付き高齢者住宅の違い
有料老人ホーム
⇒施設専属職員による介護。夜勤職員がいるところが多いがその分利用料が割高。
サービス付き高齢者住宅
⇒夜勤がいない。緊急時は宿直員がカバー。
日中介護は介護保険の居宅サービスでカバーしている。
気になる料金
3食+介護保険を使った場合
★特別養護老人ホーム・老人保健施設
⇒介護保険1割負担+市町村免除 月額7〜14万円くらい
★グループホーム
⇒おむつ代込みで 月額17〜18万円くらい
★有料老人ホーム
⇒家賃+管理費+食費 月額 20〜25万円が主力
入居にあたって一時金が必要。数十万〜数千万円
★サービス付き高齢者住宅
⇒家賃+管理費+食費+
ヘルパー・デイサービスなどの介護保険1割負担
月額 11〜18万円くらい
※医療対応が手厚いと料金があがる
その他
デイサービスとデイケアの違いは?
⇒デイサービスは民間主体、デイケアは医師が主体でリハビリ色が濃い
施設に入所させる目安は?
⇒「長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)」という検査方法で
結果が「3B」以上なら施設への入所をお勧めするとのこと。
<セミナーを受けて思ったこと>
施設や介護サービスにはたくさんの種類があること、法改定もあり制度自体もどんどん変化していることから、正しい知識を得ることが自分に役立つことがわかった。そのためには今後はアンテナを張って最新の情報を更新していく必要があるだろう。
年を取っても毎月結構な金額がかかるんだなぁということを改めて認識。
自分も含めてどんな終わりを迎えるのがいいのかを考えるヒントになった。
「人の弱みにつけ込んで、なけなしのお金を根こそぎ巻き上げる」介護事業者がたくさん参入しているので気をつけたい。そして、日々一生懸命介護のお仕事をしているたくさんの善良なスタッフへきちんとその対価が受けられるようになって欲しい!!と思った。
今は経営者側が潤うだけで現場スタッフは全然潤ってないと思う。